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イベント情報

企画展『舟運のまち、長井』リバイバル

展示

江戸時代、舟運(しゅううん)で賑わっていた長井の様子を知ることができる貴重な資料『東講商人鑑(あずまこうあきんどかがみ)』の展示を行います。今回は『東講商人鑑』をテキストに、「古文書解読講座」と「和装本ワークショップ」も同時開催です!
ぜひご参加ください!

展示期間:2025年10月11日(土)〜11月30日(日)
展示資料:①『東講商人鑑』1冊 ②丸大扇屋大福帳(予定) 長井市所蔵
展示場所:長井市立図書館カウンター前
企 画:長井市立図書館
協 力:長井市 文教の杜ながい
山形大学人文社会科学部石黒研究室

展示資料:「東講商人鑑」(長井市提供、文教の杜ながい収蔵)

■ 関連講座

和装本ワークショップ
「むかしの本を作ろう!」

『東講商人鑑』は江戸で出版された和本です。むかしながらの作り方で制作された本を「和本」と言います。『東講商人鑑』と同じ綴じ方である「四つ目とじ」と、その応用編である「康熙(こうき、高貴)とじ」の2種類をつくるワークショップを開催します。

日 時:10月26日(日)13:00〜14:30
講 師:石黒志保氏(山形大学、日本図書館協会認定司書)
会 場:長井市立図書館 学習室兼視聴覚室
申 込:図書館カウンターまたはお電話(0238-88-2535)
定 員:6名(中高生以上、針と糸を使います)
作成費:300円(当日徴収します)

*制作した本はそのままお持ち帰りいただけます。

古文書解読講座
『東講商人鑑』を読んでみよう

『東講商人鑑』には、現在も長井に残っているお店や地名が登場します。江戸時代に書かれた文字(くずし字)を解読しながら、当時の町の様子を探ってみましょう。

日 時:11月8日(土)10:30〜11:30
講 師:鈴木祥子氏(文教の杜
会 場:長井市立図書館 学習室兼視聴覚室
申 込:図書館カウンターまたはお電話(0238-88-2535)


和装本ワークショップ「むかしの本を作ろう!」…(現在お申し込み人数:2名)2025.10.9更新
古文書解読講座『東講商人鑑』を読んでみよう…(現在お申し込み人数:-名)2025.10.9更新

 安政2年(1855)に刊行された、商人や旅行者ためのガイドブック。「東講(あずまこう)」に加入している、東日本の宿屋やお店の一覧と城下や町の地図が掲載されている。近世後期、街道や舟運が整備され、旅行や商いが盛んになるが、まだまだ見知らぬ土地へ旅するのは大変なことだった。慣れない土地に旅をしても、旅人が安心できるようにと、江戸湯島の大城屋良助が発起人となって作られたのが、「東講」(旅行組合)である。持ち運びに便利なように、本の形状は横帳(よこちょう)という横長の本で、着物の袂(たもと)に入れやすいものとなっている。
 現在の長井市中心部である、宮村・小出村の地図には、「宮駅鎮守正一位惣宮大明神(總宮神社)」と「亀ヶ森八幡宮」の間に野川が流れ、十日町から粡町(あらまち)の街道筋が描かれている。また、宮と小出の境には、「しゆもくばし(撞木橋)」や柵をめぐらせた松(宥日上人〈ゆうにちしょうにん〉ゆかりの松と伝わる)が見られる。

安政2年刊行/大城屋良助編 (文教の杜ながい収蔵)

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